Linux Server管理者の管理を楽にする

昨年、libpam-mrubyを使って、Linux Serverにおける認証やその管理について思うところを書きました。今回はその続きです。

libpam-mrubyを使ってGithubのチームで認証をする

OSSを使ってのLinuxユーザ管理といったら、一般的にOpenLDAPを用いると思いますが、 LDAPって統合管理でやれること多いかわりにちゃんと使おうとしたら敷居が高い感じがするんです。 LDAPを触る頻度が低いと、LDAPコマンドを毎回ググる事になり、地味に面倒というのは経験している人多いと思います。

そして、自分たちがLDAPを通して解決したいことって単にsudo権限を持つ管理者かそうでないユーザの管理で意外とシンプルだったりします。 それに気づかせてくれたのは、イケてる同僚の@pyama氏プロダクトのSTNSというやつで、STNSはユーザや鍵の管理をTOMLで行うというものでした。 設定がTOML形式のファイルになることでgitで管理できますし、変更はGithubのPull-Requestを通じて行えるようになります。 Pull-Requestが出来るということは、管理者は確認してマージするだけが作業となり、ホント面倒な作業から解放してくれる!そういうプロダクトです。

ただ、便利以外にいくつか課題があって

みたいなことがあります。そこで octopass の登場です(私が作ったんですが)。

About Octopass

octopassは、Github APIを使って、Github Organization/Team によってlinuxユーザの名前解決を行い、 Githubに登録している公開鍵によってSSHDの認証とGithubのPersonal Access TokenでPAM認証をできるようにするプロダクトです。

Githubに依存するのでoctocatをモジってつけた名前、octopass。
OCTOPASS

簡潔にまとめると

のようなことをやってくれるので、Linuxの管理者の管理をGithubのOrg/Teamメンバーの管理を通じて行えるわけです。

Questions

ここで大体疑問に思うことはこんな感じでしょう。

はい。全部その通りです… ;-( しかし、上の2つはキャッシュによって解決しています。 :-)

Architecture

octopassではGithub APIのレスポンスボディをファイルキャッシュしていて、 何かしらの原因でGithub APIへのリクエストが200で返らなかった場合はキャッシュタイムを超えていてもキャッシュを使う仕様になっています。 また、キャッシュしているので名前解決に都度APIリクエストは投げません。

3つ目は、例えば、サーバ台数が10000台ある環境にoctopassを導入すると Github APIのRate Limitは 5,000/hour なので、即刻API制限されてしまう可能性はあります。 こういう場合は、Github APIにproxyを挟んでキャッシュしてもらうのがいいと思いますが、 そもそも、大規模なのでLDAPその他のミドルウェアの方が向いていると言えます。

Conclusion

このように、octopassを使えば、 自分たちの資産(コード)をGithubまたはGithub Enterpriseで管理している前提にはなりますが、 それ(資産)にコミットする権限と同じように、関係するサーバにしても同じように権限を管理できるようになります。 なんてシンプル!

また、時代的にサーバに複数ロールは持たないので自ずと複雑なユーザ管理が不要になっているという流れではありますので、 一見複雑なことができない小規模向けのようなoctopassが大規模なサーバ群に対応できるのかもしれません。 時はすでにコンテナの時代に突入していますのでSSHをすることもだいぶ減ってきてはいます。

@matsumotory 曰く、「マイクロセグメント!」

Installation

インストールは、RHEL/7 のみパッケージを作っているので yum でインストールが可能です。 (パッケージ置き場はpackagecloudを利用しています)

$ curl -s https://packagecloud.io/install/repositories/linyows/octopass/script.rpm.sh | sudo bash
$ sudo yum install octopass-0.1.0-1.x86_64

他のバージョンや他のディストリビューションについては追々追加していきますが、 手伝っていただける方がいれば非常に歓迎です!

ソースからビルドインストールするには以下の方法です。

# 依存パッケージをディストリビューションに応じて入れてください
# glibc, libcurl, jansson
$ wget https://github.com/linyows/octopass/releases/download/v0.1.0/linux_amd64.zip
$ unzip linux_amd64.zip
$ mv octopass /usr/bin/
$ git clone https://github.com/linyows/octopass
$ cd nss
$ make && make install

インストールがすんだら設定ファイルを作ります。基本的には、Github APIを叩くための Personal Access TokenをTokenとして記述し、OrganizationとTeamを設定するだけになります。 ただ気をつけるのは、そのTokenは他のユーザから見えるのでGithub Organization Memberに対してread権限のみを持たせるのが吉です。 設定項目はREADME.mdのConfigurationにあります。

$ cat <<EOF > /etc/octopass.conf
Token = "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
Organization = "hoge"
Team = "fuga"
EOF

そして、各ファイルの項目に修正を加えます。

# /etc/ssh/sshd_config:
AuthorizedKeysCommand /usr/bin/octopass
AuthorizedKeysCommandUser root
UsePAM yes
PasswordAuthentication no

# /etc/pam.d/sshd:
session required pam_mkhomedir.so skel=/etc/skel/ umask=0022

# /etc/nsswitch.conf:
passwd:     files octopass sss
shadow:     files octopass sss
group:      files octopass sss

これでGithubのアカウントと鍵でSSHログインができるようになります。 興味がある方は是非使ってみてください。バグ報告等はGithub Issueにてお待ちしております!

Octopass: https://github.com/linyows/octopass

Next Ideas

ちなみに、次の機能として考えているのはこちらです。

何かアイデアや要望をお持ちの方いれば、気軽にIssueに投げつけてくださいね!


最後に、STNSについて仕様の確認をSlackで@pyama氏としてたときに、いい話が出てきたのでぺたり。

Conversation on Slack

· C nss linux github